2005年 08月 11日
サフィレットについて
|
19世紀中頃チェコスロバキアのヤブロネッツで
作られ始めたと言われる
微妙なブルーのガラス「サフィレット」
製法は、謎が多いのですが、サファイア色をベースに
金などの混合物で、その魅惑的な色を出しているようです。
(ヒ素が含まれているとも言われますが、サフィレット以外にも
ヒ素を含むガラスは多いようです)
コスチュームジュエリーやドレス、手鏡、宝石箱、
フレーム、スプーンなど、幅広く用いられており、
コレクターズアイテムになっています。
ビーズやルースなど、素材として残っているものもありますが
近年は、大変希少になりました。
多くの日本のアンティークショップでは
「ヴォクソール」「ヴォックスオール」などと呼ばれています。
しかしこの名前のガラスは、他に存在することが解り、
ガーネットのような深い赤・・・、全く違うものなのです。
あるアメリカの文献により「サフィレット」に名を
置き換えられるようになったようです。
実は先日のパリで発見がありました。
サフィレットと思われる爪付のラインストーンの
パッケージに「サフィリーン」と記されていたのです。
そう言えば、昨年、スフレ(吹きガラス)で同じ名前のタグを見つけました。
スフレの場合、銀色の裏張りが施されているので
表面からは判り辛いのですが、
欠片の断面を見ると確かにサフィレットだったのです。
友人・知人の協力を得て、調べていましたら、
「サフィリーン」とは、希少な鉱石の名前で
アメリカではサフィレットを「サフィリーングラス」とも
呼ばれていることが解りました。
サフィレットに詳しい知人のお話によりますと、
クリスティーズなどのオークションでは、
「ヴィクトリアン・ガラス」と呼ばれているそうなんです。
「サフィレット」は正式な名前として認められていないのかもしれません。
ちなみにパリでは「サフィレット」は殆ど通じることはありません。
文献が少ないだけに、ミステリアスなのも魅力なのですが、
何か情報がございましたら、お寄せ下さいネ。
※2017年8月12日 追記
※2019年『SAPHIRET à la mode』展
作られ始めたと言われる
微妙なブルーのガラス「サフィレット」
製法は、謎が多いのですが、サファイア色をベースに
金などの混合物で、その魅惑的な色を出しているようです。
(ヒ素が含まれているとも言われますが、サフィレット以外にも
ヒ素を含むガラスは多いようです)
コスチュームジュエリーやドレス、手鏡、宝石箱、
フレーム、スプーンなど、幅広く用いられており、
コレクターズアイテムになっています。
ビーズやルースなど、素材として残っているものもありますが
近年は、大変希少になりました。
多くの日本のアンティークショップでは
「ヴォクソール」「ヴォックスオール」などと呼ばれています。
しかしこの名前のガラスは、他に存在することが解り、
ガーネットのような深い赤・・・、全く違うものなのです。
あるアメリカの文献により「サフィレット」に名を
置き換えられるようになったようです。
実は先日のパリで発見がありました。
サフィレットと思われる爪付のラインストーンの
パッケージに「サフィリーン」と記されていたのです。
そう言えば、昨年、スフレ(吹きガラス)で同じ名前のタグを見つけました。
スフレの場合、銀色の裏張りが施されているので
表面からは判り辛いのですが、
欠片の断面を見ると確かにサフィレットだったのです。
友人・知人の協力を得て、調べていましたら、
「サフィリーン」とは、希少な鉱石の名前で
アメリカではサフィレットを「サフィリーングラス」とも
呼ばれていることが解りました。
サフィレットに詳しい知人のお話によりますと、
クリスティーズなどのオークションでは、
「ヴィクトリアン・ガラス」と呼ばれているそうなんです。
「サフィレット」は正式な名前として認められていないのかもしれません。
ちなみにパリでは「サフィレット」は殆ど通じることはありません。
文献が少ないだけに、ミステリアスなのも魅力なのですが、
何か情報がございましたら、お寄せ下さいネ。
※2017年8月12日 追記
※2019年『SAPHIRET à la mode』展
by makibijou
| 2005-08-11 21:42
| サフィレットコレクション