2016年 08月 06日
ジュリア・マーガレット・キャメロン展…
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かつて記録媒体に過ぎなかった写真を、芸術へと引き上げようと試みた
19世紀の写真家の展覧会です。独学で写真を始めたのがなんと48歳から…
晩年の十数年の間に凝縮されたキャメロンの情熱に圧倒されながら
幻想的で美しい作品の数々に魅了されるひととき…。
撮影できるスペースがあったので、雰囲気だけでもお届けできれば…。
舞台さながらの演出で写した作品は、当時は珍しかったソフトフォーカスや、
わざと傷をつけるなど、美しくも型破りな技法で映し出された独創的な世界…。
高い美意識と旺盛な好奇心、強い自信と行動力までが伝わってきます…。
プシュケはタイムリーだったのでクローズアップしてみました。
「詩や美しいものに精一杯身を捧げ、真実を犠牲にすることなく、
理想と現実を組み合わせることで、写真の品位を高めること…」
そんなキャメロンの夢とともに、静かな一瞬に封じ込められた
熱い想いに触れられる素敵な展覧会です…。(~9月19日)
by makibijou
| 2016-08-06 08:38
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